【格ゲーの敷居が高いのは本当なのか】検証1:たくさんの練習が必要?

皆さんの格闘ゲームの印象ってどんなものでしょうか?

・たくさんの練習が必要
・たくさんの知識を取り入れる重要
・難しいコンボを覚える必要がある
・駆け引きが奥深く難しそう

総じて”敷居が高い“というイメージを持っている方は少なくないのではないでしょうか?

しかしッ!実はそのイメージは間違いだったりするんですよ!

ということで、今回は上記のイメージが本当かどうかを検証し、格闘ゲームは敷居が高い・難しいという誤解を解きたいと思います。

【検証:たくさんの練習が必要?】

◆1対1だからこそ練習するべきことはたくさん!

格闘ゲームが上手いプレイヤーはたくさんの練習をしています。

・キャラクターごとに異なる必殺技やコンボを覚える
・コンボ(連続攻撃)をミスなくできるよう反復練習をする
・実戦でそれができるように試行錯誤しながらプレイする
・対処できない相手の行動に、対応策を探し練習する

等々、やるべきことはたくさんあります。

チーム戦のゲームであれば味方とお互いの弱点をカバーし合うことができますが、格闘ゲームは1対1で行われるためそうはいきません。そのため、苦手なことは常に練習して補う必要があり、それを怠ってしまうと”勝てない相手“が出てきてしまうのです。


ウメハラ選手の講座動画は格ゲーの考え方の基礎が学べます。

少し話はズレますが、Mildom Beastに所属するウメハラ選手はアメリカのパンク選手が行ってきた対策を見て、考え方を改めたとこちらの動画内で語っています。1対1だからこそ相手のミスに甘えず、常に対応策を見つけ続けることが必要な格闘ゲームは、果てしない練習が必要なジャンルなのかもしれません。

◆実戦の前の練習が必要なのは格闘ゲームだけ?

MOBAやFPSなどのジャンルは基本的な操作方法が共通するタイトルが多く、さらにキャラクターごとに異なる操作方法を要求することは少ない傾向にあります。

対して格闘ゲームは、基本操作こそ同じものの、キャラクターによって必殺技のコマンドがまったく異なります。逆に、同じコマンド入力でもまったく性質の異なる必殺技が出るキャラクターも存在するため、初心者にとってはこれらを覚えるだけで骨が折れてしまいます。他のジャンルではボタンを一つ押すだけで様々な攻撃ができるのに比べると、格闘ゲームの操作はかなり複雑なんです。

また、他のジャンルでは実戦を通して身に付けられることが多いのに対し、格闘ゲームは必殺技やコンボを身に着けるために多くの事前の練習が必要となります。どのジャンルでも練習は必要不可欠ですが、格闘ゲームが特に練習が必要で大変そうと思われるのはこの事前練習があるからでしょうか。

◆練習をしない猛者も!

プロゲーマーの多くは1日8時間~10時間の練習をしています。プロゲーマーでなくても、トッププレイヤーたちは毎日ゲームをプレイし、情報交換をし合うなどして日々の上達に余念がありません。

しかし、中には練習をあまりせずに強いプレイヤーも存在します。

実況やMCなど多方面で活躍し、『ストリートファイターIII 3rd Strike』などで屈指の実力を誇るヌキ選手はトレーニングモードなどで一人での練習をあまりしないことで有名です他にも自分でプレイするよりも、他の人のプレイを見続ける時間の方が長いという強豪プレイヤーも存在します。


ヌキ選手がしっかり練習して臨んだイベント”獣道”

彼らのことをセンスがあると言うのは簡単ですが、実際のところはゲームのことを考える時間が長かったり、考える深さが他のプレイヤーとはことなるというのが事実でしょう。漫然とプレイし続けるよりも、短時間でも目的や意識を持ってプレイした方が上手くなるというのはどの分野でも言えることですね。

【結論:練習は必要。でも楽しむ方法はあるんです!】

どのゲームにもいえることですが、何事も上手くなるためには練習が必要です。

中でも格闘ゲームは実戦の前に事前の練習が必要なため、敷居が高く感じてしまうのは仕方がないことなのかもしれません。

では、格闘ゲームは初心者お断りジャンルなのかというと、そうではありません。初心者が格闘ゲームで練習を楽しむコツを3つ紹介します!

◆目標は細かく!

上級者のプレイに憧れて難しいことに手を出しがちな初心者は少なくありません。しかし、当然最初から華麗なプレイをすることはできず、そのギャップや先の長さ、必要と思われる練習量にくじけてしまう人も中にはいます。

そうならないために必要なことは、目標を細かく設定することです。

たとえば『ストV』で最初からダイヤモンド帯を目指すことを目標にすると、最短でも100連勝以上をしないとなりません。初心者の方は目標を次のランクや、LPを500増やすなど細かくして現実的なものにしましょう!

いやいや……初心者の方の目標はもっと細かくしても良いんです!

・波動拳を出す
・10連続で波動拳を出す
・簡単なコンボを1つ決められるようになる
・Vゲージを余らせずに使う
・相手のジャンプを1回でも落とす

等々、細かく目標を設けて毎日チェックしてみると上達を実感できるはず!

◆目的は絞って!

こちらは、かつてPGWに所属しプロゲーマーとして活躍していた伝説のオタク選手が公開している格闘ゲームの駆け引きを解説した動画です。


短時間で格ゲーの駆け引きが理解できちゃいますよ。

投げの読み合い、差し合い、ゲージ管理など様々な駆け引きが格闘ゲームにはありますが、初心者が最初からすべてを理解するのは困難を極めます。慣れていないうちにそれらをすべて行おうとすると、意識が散漫になってしまいがちです。

まずは動画で紹介されているような分かりやすい駆け引きに集中するなど、目的を絞ってプレイするのもオススメですよ!

◆同じ実力のプレイヤーと対戦する!

練習した成果を実戦で試して確認するには、同じくらいの実力のプレイヤーと対戦することが一番です。

というのも、相手と実力差がありすぎると練習したことを試すどころではないからです。また、上手い人は選択肢をたくさん持っているため、自分がされたら嫌な行動・苦手な行動が多く見つかり過ぎてしまう、あるいはあり過ぎてよく分からなくなってしまうことが考えられます。

同程度のプレイヤーとの対戦であれば、練習したことを試してそれができているか、また相手に対して有効かを確認しやすいです。また、相手にやられて対処法が分からないようなことがあれば、それは次のあなたの課題となり得ます。

ランクマッチは同じ実力のプレイヤーとマッチングしやすいのでオススメです。もしランクマッチでも中々勝てない場合は、まずはCPUを相手に落ち着いて練習の成果を出せるかを試してみるのもありですよ。ネット上にもたくさんのコミュニティがあるので、思い切って声を掛けてみるのも良いですね。

【KanPro選手の動画もよろしく!】

還元型PROJECTの選手もキャラクターの解説動画を投稿しています。


よっさん選手によるジュリ講座

こうして多くの人にテクニックや考え方を伝えられるのも、絶え間ない努力による賜物。コツコツと、そして何より楽しみながらプレイし続ければ、いつか自分の言葉でこのように伝えられる日がきっと来ますよ!