トッププレイヤーって何が凄いの?選手を徹底解剖!【格ゲーなのに!?マウス操作編】

一般プレイヤーと上級者プレイヤーの差は一体何なのか。技術、経験、身体能力、様々な要素が関わっていて、数値化することはなかなか難しいですよね。

特に格闘ゲームは他のジャンルと比べてプレイヤーの年齢層が高いことが特徴的ですが、それでも最先端で活躍することができるのはなぜでしょうか。

その疑問を解決するために、還元型PROJECTの選手をの能力を調査していきますよ!

◆マウス操作

今回は、マウスを動かすときのスピードと正確さを測りました。ボールを線のカーブに沿ってなぞり、カーブから外れにないようにしつつ可能な限り速く動かします。60秒経過するか、カーブから外れてしまった場合はテスト終了となり、綺麗になぞったカーブの数がスコアとなります。(こちらのサイトを使用しました:https://www.arealme.com/scroll-test/ja/

プロゲーマーを目指すのであれば、最低でも30点以上目指す必要があると言われいるとのこと。格闘ゲームではマウスを使用することはまったくと言っていいほどありませんが、このテストはマウスを器用に動かすだけではなく、相応の集中力が必要とされます。還元型PROJECT選手たちの結果はどのようになったのでしょうか!?

◆選手たちのテスト結果

今回のテスト使用したサイトでは0~13回が一般プレイヤーの出す結果のようです。この数値を基準に還元型PROJECTの選手皆さんと比較してみました。

トップはよっさん選手。一般プレイヤーの結果より4回多く記録を残しています。

次に数値が高いイツキ選手も僅差で上回っており、2名ともマウス操作の能力値は高いように感じます。イツキ選手は『PUBG』などFPSもかなりプレイしていたことがあり、その影響もあるかもしれませんね。

対してSeptember選手NISHIKIN選手もると選手は一般プレイヤーの範囲に収まる結果となりました。お仕事でマウスを使うことはあっても正確に素早く動かすこととは別物。また、September選手はデザイナーという仕事柄タッチペンで操作することが多いようで、マウス操作自体には少し不慣れなところもあったようです。

◆格ゲーには無関係でも

今回、テスト前に自信度について5段階で申告してもらいました。みなさん自信度が1~3とあまり自信がなく、そもそもマウス操作に慣れていないといった印象でした。マウスの種類やマウスパッド、DPIの設定など環境から来るものかもしれません。

格闘ゲームではマウスを使用しないため、マウス操作の技術自体はゲームプレイに関係ありません。しかし、今回のテストでは操作技術と同時に、集中力も必要になってきます。選手の平均値が11.4と一般プレイヤー上位に位置していることから、集中力の持続に長けているのかもしれません。

◆マウス操作、集中力を鍛えるには?

今回もトレーナーの桑原弘樹先生にマウス操作を鍛える方法について聞いてみました。また、ゲーム全般に必要とされる集中力についても聞いちゃいましたよ。

――毎日マウスを使ってゲームをプレイする人はたくさんいます。しかし、マウス操作(エイム)に意識や時間を割いてそれに絞って練習する時間を取る人は少ないです(野球でいえば実戦的なバッティング練習ばかりして素振りをしないというようなイメージです)。実戦では同時に様々なことを要求され鍛えられそうにも思えますが、練習は細分化した方が結果的には効率が良いのでしょうか?

状況によると思いますが、練習を細分化するのは理にかなっている面が多々あります。ただし、最終的にそれをトータルでこなすという練習をしないとパフォーマンスを下げる要因にもなりかねないので注意が必要です。

――格闘ゲームでは日常では1試合3~5分、大会では1試合10分~15分かかります。試合中に集中力を持続させるために必要なトレーニングやストレッチはありますか?

指先なり前腕なり集中して使う部位のストレッチは必要でしょうし、効果もあがると思います。

また脳をリフレッシュさせるのも一つのポイントかと。まったく違う事を考えたり、無心になったりと、とにかくゲームの内容から離れる事です。短時間の仮眠も有効です。

――集中力を持続させるために役立つ栄養素は何かありますか?

即効性という点では、やはりカフェインやBCAAあたりですね。

――たとえばゴルフや野球の場合、次のショットや打席・守備までの間は移動したりベンチで待ったりすることになると思います。そういうときは常に集中・緊張した状態でいるべきなのでしょうか?それともリラックスしてメリハリをつけるべきなのでしょうか?

次のシーンまでの時間によると思います。

完全に抜けてしまうと改めてスイッチを入れるのに苦労したりもしますから、適度な緊張感を保ちながら待機するのが一般的ですが、次の出番まで長時間となる場合はいったんリセットという発想もアリになってきます。

――eスポーツの大会では初戦から決勝まで8時間以上を要する場合もあり、試合との間隔が数十分以上空いてしまう場合があります。そういうとき、集中力を取り戻すオススメの方法や栄養素はありますか?

ストレッチや軽い運動でアドレナリンを出す事は効果があると思います。イレギュラーなようですが、刺激の強い目薬やマウスウォッシュなどを使うのも手かもしれません。

また軽く糖質系を補給して血糖値をあげるのもいいと思います。

――ずばり集中できるコンディションを作るという点では還元型コエンザイムQ10はオススメできる栄養素ということでお間違いないでしょうか?

刺激を与えて集中力をあげるという発想ではありませんが、逆にATPが作られにくいと当然集中力も削がれていきますから、むしろ前提条件くらいの位置づけで重要になると思います。