トッププレイヤーって何が凄いの?選手を徹底解剖!【短期記憶編】

ゲームが上手い人って普通の人と何が違うの?そんな疑問を抱いたことがある人は少なくないはずです。

格闘ゲームでは他のジャンルと比べても歴史が長く、プレイヤーの年齢層が高いのが特徴です。年齢と共に身体的に衰えてもおかしくないのに、なぜ第一線で戦い続けることができるのでしょうか。

還元型PROJECTではその疑問の答えを見つけるべく、選手の能力を調査!格闘ゲームに必要な能力やそれを伸ばす方法を探っていきますよ。

◆短期記憶力をテスト!

今回調査したのは選手の短期記憶力。今回、短期記憶は下記の手順で測定しました。順番に複数の数字が1つずつ表示されます。そして、その組の数字を出てきたときのものと逆の順で回答していく、という方法です。(今回はこちらのサイトを使用させていただきました:https://www.arealme.com/brain-memory-game/ja/

この方法で計測された選手たちの測定結果はどのようになったのでしょうか?

トップはもると選手の86となりました。もると選手はこの短期記憶能力に関して、「100を出したかったです。」とコメントしており、実際には更に上のレベルを目指していたようです。

そして、次に高かったのは同率でよっさん選手イツキ選手で、78という結果でした。測定の感想として2人は「短期記憶は本当に苦手なので全然ダメでした」「物覚えが悪いのか、そもそも覚える気がないのか」とコメントしており、結果に対してあまり良いものではないと感じていたようです。しかし5人のうちの2番目というかなりの好成績を打ち出していたため、実際に感じている記憶力よりも意外と潜在能力としての記憶力も存在しているかもしれません。

続いて、NISHIKIN選手は65.5という結果となり、上位3名と比べて少しだけ劣ってしまう結果になってしまいました。

September選手は他の4名の選手と比べ結果は20と大きく開いてしまっていますが、今回の測定について「短期記憶力は本当に苦手です」とコメントしており、特に苦手な分野であったことがわかります。また、以前のインタビューでは自身のプレイスタイルを「大会前の情報をいい意味で裏切るということは意識しています。いかに騙すか、何をやってくるか分からないプレッシャーが私の強みですね」と語っています。相手の行動に対応していくよりも、相手が対応できないよう自分の行動を変えていくことを得意としていることが、今回の結果に関係しているのかもしれません。

◆短期記憶と格ゲーの関係について

今回も短期記憶力テストの前に自信度を5段階で申告してもらい、1が3名、3が1名、未回答が1名という結果になりました。

選手たちは苦手意識を持っているようですが、全体として見ると決して悪くない結果です。自分の力を過小評価している節が選手たちにはあるのかもしれません。加えて、短期記憶と格ゲーとの関係について選手からは次のような意見が出て来ました。

人読みや連携など瞬発的に記憶して判断しないといけないので、これは格ゲーには必要

格ゲーには読み合いの場面で直近の相手の選択を覚えておくのに役立ちそう

この能力があれば相手がやってきた行動を記憶して対応できたりするのかなと思いました

相手が何をしてくるのかという思考過程の中、短期で記憶したことがゲームに影響することが考えられますね。しかし、実際のゲームプレイでは今回のテストのように記憶だけに集中することはできず、観察しながら要点を記憶し次の機会に活かすというより高度なことが求められます。

◆短期記憶力を伸ばすためには?

短期記憶は相手の行動を覚えて対応する、またはパズルゲームなどでは自フィールドの状態を把握するなど、ジャンルを問わず様々な場面で活きそうな要素です。

今回も桑原弘樹先生に短期記憶を鍛える方法について聞いてみました!

◆短期長期問わず記憶能力は身体能力とはまた別の分野のように思えますが、桑原先生のコンディショニングの範疇に入るのでしょうか?

記憶力はとても重要な能力ですが、私が通常かかわっている範囲ではそこの能力アップには関与することはほとんどないですね。

◆短期記憶力が大きく関わってくるスポーツは何かありますか?

野球やアメフトのサインひとつ取り上げて見ても、記憶力は当然重要となってきます。ただ、通常アスリートは日頃の練習やミーティングを通じて反復をすることで染みつかせているようにも感じます。

◆短期記憶力はトレーニングやコンディショニングで伸ばすことができるのでしょうか?また、それに必要なことや栄養素があれば教えてください。

記憶力は鍛える事が可能です。脳の機能の重要な要素ですから、当然使わなければ退化しますし、日頃から使えば向上も維持もできます。

DHA、コリン、シトルリンなど幾つかの期待される素材がありますが、メモリーハーブなどとも呼ばれているバコパサポインは記憶力に影響を与える面白い素材です。

加えて睡眠不足にならないことや、やはりATPがしっかりと産生されるという前提条件も重要です。

◆中高年の方向けに記憶力サポートを目的としたサプリメントも発売されています。こういったものは若い人が飲んでも記憶力がさらに良くなるといったことはあるのでしょうか?

飲むだけで記憶力がどんどんと良くなるという効果は期待し過ぎかと思いますが、少なくともそのような効果が期待される各種成分に関しては年齢に関わらず取り入れてみる価値はあると思います。

◆ずばり集中できるコンディションを作るという点では、短期記憶力に関しても還元型コエンザイムQ10はオススメできる栄養素ということでお間違いないでしょうか?

すべての前提条件としてATPがしっかりと作られるという必要がありますので、記憶力に関してはかなり影響が大きいのではないでしょうか。

◆関連ページ

▼eスポーツとコンディショニングの関係とは?
https://kanpro-esports.gamer2.jp/about/esports_conditioning/

▼選手が摂取している還元型コエンザイムQ10についてはこちら
https://kanpro-esports.gamer2.jp/about/coq10/